東日本大震災が発生した2011年は、「見えない不安」と多言語での「間違った情報」が大きな混乱を招き、日本の危機管理体制の課題が浮き彫りになりました。あれから約11年。「正確性」そして「リアルタイム性」が求められる緊迫した環境において「安心・安全」を届けるために始まったのが、緊急時の多言語対応「ビーボット」のプロジェクトです。
そこに「地元の人が案内してくれているような安心感」を追加したのが、旅行者向け「 Bebot」です。初めての場所への旅行。振り返ってみると、記憶に残るのは、 きっとガイドブックやインターネットで調べ尽くした観光スポットよりも、 たまたま地元の人にオススメされて入ったお店や場所での体験だったり。「安心・安全」そして「特別な体験」を「スマートフォン1つで再現するのが私たちのミッションです。
毎年発生する大型の台風や世界的な疫病の大流行。刻々と変わる状況に関する正確な情報をリアルタイムで提供するために、ビースポークでは世界中で活躍するAIの技術者を採用し、2015年から独自のAI技術を開発してまいりました。それは、「ビーボット」を実際に利用した3,000万人の会話履歴をもとに開発された、「安心・安全」を届けるためのAIです。
ホスピタリティの領域からスタートした「Bebot」ですが、2019年以降は観光以外の行政領域にも拡大し、チャットボットを活用したオンライン市役所、制度案内、危機管理のためのツールとして導入されるなど、国内外で活躍の幅が広がっています。最近では、国が支援するスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup」に選定されたほか、代表の綱川が政府のデジタル臨時行政調査会に有識者委員として参加するなど、スタートアップ企業の立場から国や自治体におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進に取り組んでいます。
綱川明美 / Ron Drabkin / 高野秀敏 / アーキタイプベンチャーズ株式会社
田口茂樹 / 酒井 将 / 嵜本晋輔 / Damian Thong / 他